パスタと言えばイタリア、イタリアと言えばパスタ。(ピザもですが(笑))
そしてイタリアの首都であるローマの三大パスタと言えば「カルボナーラ」「アマトリチャーナ」「カチョエペペ」と言われています。
今回はその中で一番シンプルな「カチョエペペ」についてと、絶対失敗しないためのレシピを紹介したいと思います!
一度コツさえ掴めば簡単で毎日でも作りたくなるパスタ!
是非最後までご覧ください!
目次
CACIO E PEPE(カチョエペペ)とは?
カチョエペペ(CACIO E PEPE)は直訳すると「チーズとコショウ」。
ローマを代表するパスタの一つで、特徴は名前のとおりチーズとコショウのみを利用するというシンプルさ。
シンプルがゆえに、作り方や材料の量を少し変わるだけで味も変わり、失敗もしやすい奥が深いパスタとなっています。
使用するチーズはカルボナーラでもお馴染みの「ペコリーノロマーノ」。
「パルミジャーノ・レッジャーノ」や「グラナパダーノ」などのチーズで作る事も可能ですが、ペコリーノロマーノで作るカチョエペペこそ本物と言われています。
ペコリーノロマーノとは?
ペコリーノ・ロマーノは羊のミルクを使った硬質チーズで、イタリア最古のチーズとも言われています。
ブルーチーズに少し近いような独特のクセのある香りが特徴。塩気が強めなのでそのまま食べるよりも細かく削ってパスタなどの調味料として使われる事が多いチーズです。
通常のスーパーなどでは見かける事が少ないですが、輸入食材を扱ってる成城石井などでしたら見かける事が出来るかもしれません。
ネットでの購入もオススメ!
カチョエペペのレシピ。絶対失敗しない作り方を紹介!
そんなカチョエペペですが、材料が少ないし作り方自体は非常にシンプルなものの、前述したようにちょっと手順などを間違えてしまうとことごとく失敗してしまいます。
ここからは絶対に失敗しないカチョエペペのレシピを紹介させていただきます!
カチョエペペの材料
カチョエペペの材料は以下の3つ(+1)のみです。
材料
- パスタ(今回はスパゲッティ)
- 黒胡椒(ホール)
- ペコリーノロマーノ
- 塩(パスタを茹でる用)
ここで早速失敗しないためのポイントを1つ。
材料が基本的に3つに限られているので、必ず品質の良いものを使用しましょう。
特に黒胡椒に関しては粉状のものではなく、ホールをミルで削ったものの方が圧倒的に香りが良いです。
失敗しないためのポイント①
材料は必ず品質の良いものを使用する
また、市販の粉チーズだと最後の工程でパスタと混ぜた際に固まってしまい必ず失敗します。
これはチーズがくっつかないようによく使われる添加物、セルロース、コーンスターチ・ポテトスターチなどの食物繊維やデンプン質のものが固まってしまう事が原因です。
①ペコリーノロマーノを削る
まず最初は準備で、ペコリーノロマーノを粉状に削っていきます。
チーズ専用のものはもちろん、写真のようにゼスターグレーターなど、なるべく細かく削れるものが良いです。
削る量に関しては何人前作るかによりますが、今回は1.5人前ほどで150gのものを3分の1程度、約50gほど削りました。
ちなみに写真で使ってるグレーターは「マイクロプレイン」というアメリカの人気ブランドのものです。
オススメなので気になる方は以下よりご覧ください!
②パスタを茹でる
まずは何よりパスタを茹でるところから。
通常パスタを作る際、お湯が海水より少し薄いくらいになるように塩を加える事でパスタに下味を付ける事が重要ですが、カチョエペペはこの後の手順で説明する、ゆで汁を使う際に多めに使って徐々に蒸発させていくので塩分濃度が濃くなりやすく、また、ペコリーノロマーノの塩気が強いので失敗すると塩味が濃くなりすぎてしまいます。
パスタのゆで汁はほんのり塩味がする程度にしておくのが失敗しないコツです。
失敗しないためのポイント②
パスタを茹でるお湯は通常より少なめの塩を入れる
③フライパンで黒胡椒を煎る
続いてはフライパンに直接黒胡椒を挽き、火を点けて弱火煎っていきます。
この際、レシピによってはオリーブオイルを加えるものもありますが、本来は利用しません。
黒胡椒の量もお好みですが、あまり多すぎると辛くなってしまうので注意してください。
黒胡椒の香りが立ち始めたら準備完了です。
④パスタのゆで汁を1.5玉程度フライパンに投入
フライパンが十分に温まったと思うので、ここでパスタのゆで汁を加えます。
パスタはアルデンテの一歩手前で鍋から出したいので、10分で茹で上がるパスタであれば5~6分経ったタイミングでこの作業が出来れば完璧です。
ゆで汁にはパスタに含まれている澱粉が溶けていて、水分が蒸発する事で濃くなった澱粉と、のちに加えるペコリーノロマーノが混ざってソースが出来上がります。
火を中火まで上げ、黒胡椒の成分をゆで汁に溶かしていくイメージでフライパンを揺らしながら混ぜましょう。
もし水分量が少なりすぎたと感じたら再度ゆで汁を投入してOKです。
⑤パスタのゆで汁を使ってチーズペーストを作る
次は削ったチーズにパスタのゆで汁を半玉程度加えてペースト状にします。
ペースト状にせずに直接そのままフライパンに入れる方法もありますが、これをする事でチーズが分離して固まってしまい事を避ける事が出来ます。
チーズの量が少なすぎる、もしくは水が少なすぎるなど、どちらかの割合が多すぎてもチーズが固まってしまう原因になるので気を付けましょう。
⑥フライパンにパスタを投入
いよいよパスタを鍋からフライパンに移します。
芯がまだしっかり残ってるアルデンテの一歩手前で鍋から移し、最後の2~3分はフライパンで仕上げたいので、パッケージに記載の茹で時間の3分の2くらいのタイミングになったら移しましょう。
そして常にかき混ぜながらコショウと絡めていきます。
この間に水分は蒸発していくので、もし少なくなってきたら茹で汁を少しずつ加えて一定の水分量を保ちましょう。
アルデンテになるまで柔らかくなれば、あとは最後の工程に入ります。
⑦【一番の注意ポイント】ペースト状にしたペコリーノロマーノを投入、よく混ぜる
いよいよ最後にペースト状にしたペコリーノロマーノを混ぜていきますが、その前に前に失敗しないためのポイントです。
このままの状態で混ぜてしまうと熱すぎてチーズが分離して固まってしまいます。
火を切り、1分程度熱を冷ましてあげましょう。
失敗しないためのポイント③
必ず火を切って少し熱を冷ましてからペコリーノロマーノを加える
熱が冷めたらペースト状のペコリーノロマーノを加え、良く混ぜていきます。
この際、もしまた水分量が足りなくなっていたらゆで汁で調整します。
もし茹で汁を入れすぎて水分量が多くなりすぎたら再度火にかけ、水分を飛ばしましょう。
茹で汁とペコリーノロマーノが混ざってクリーム状になれば完璧です。
⑧最後にペコリーノロマーノと黒胡椒を上からかければ完成
最後に削ったペコリーノロマーノと胡椒をふりかけてあげれば完成です。
カチョエペペの味は?
そのまま食べると少しクセのあるペコリーノロマーノですが、溶けて熱が通った事で味の特徴は残しながらも、まろやかな味になります。
クリーミーな旨味と、胡椒のピリッとした辛さがアクセントになる本当に美味しいパスタです。
まとめ
以上、絶対失敗しないカチョエペペの作り方のご紹介でした!
チーズが固まってしまったり、味が濃くなりすぎて失敗しないための重要なポイントだけ最後におさらいしたいと思います。
- 材料は必ず品質の良いものを使用する(セルロース等の添加物が入ってるものはNG)
- パスタを茹でるお湯は通常より少なめの塩を入れる
- パスタのゆで汁とチーズの割合に気を付ける
- 必ず火を切って少し熱を冷ましてからペコリーノロマーノを加える
使う材料が少ない分、品質によって大きく味が変わります。
また、ご覧いただいたようにゆで汁をかなり使うので、パスタを茹でる際の塩加減も気を付けないとただの塩辛いパスタになって失敗してしまいます。
最後の熱を少し冷ます点は一番大事で、ここで失敗すると全てが台無しに。
上記点を押さえれば必ず美味しいカチョエペペが作れるので是非試してみてくださいね!
ペコリーノロマーノは決して安いチーズではありませんが、150gであれば4人前くらいのカチョエペペが作れますので、お店で食べるよりよっぽど安上がりですよ。(っていうかお店よりも美味しいものが食べられるかもしれません)